ラオスは国土の70%以上が山岳地帯や高地なので、モン族、アカ族、カレン族など、少数民族が多くそれぞれ独自の文化や言葉を持っています。
今現在、50の民族が登録されていますが実際はそれ以上だとも言われています。
元々、村、集落単位で電気が通っていない場所で、伝統を守って自給自足のような暮らしをしてきているので、彼らにとっては国籍や戸籍とは全く関係のない生活でした。
しかし今は国と国との境界線や、公用語、標準語が決められていて、国ごとの学校制度や義務教育を受けるように指導されています。
また、ダムの建設も盛んで村ごと水没してしまう場所、国が管理しやすいように比較的道路が完備されたような場所に村ごと移動させられているケースも少なくありません。
多くの山岳民族は自給自足のような生活をしているため、商売をしたことがなかった人々が路上で農作物やハンドメイドの伝統工芸品を販売して、わずかな収入を得ています。
親の手伝いや小さい子の子守りなどで学校に行けない子どもも少なくないようです。
政府としては国としての教育レベルの底上げのために、僻村にも学校を建設して子供たちに学校に通わせ、少なくともラオ語(ラオス語)の文字の読み書きや算数を習得して欲しいと考えています。ただ、学校を建設する予算やそこで教える先生の数が足りないのも事実です。ハード面もソフト面もどちらもまだまだハードルが高く、小学校だけでも何百という数が不足していると思います。学校があっても村人の手作りで木の柱に竹で編んだ壁にわらや葉っぱの屋根で雨が降ったら休みになる学校も結構あるそうです。
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