活動理念 / 代表挨拶

活動理念私たちの思い

ラオスは東南アジアの最貧国と言われていて、学校に行きたくても近くに通える学校がない、教科書や文房具、制服を買うお金がない子どもたちがたくさんいます。

学校(校舎)や教員室、トイレ、グランド、図書室などの施設も十分ではなく、村民手作りの木と竹と葉っぱで劣悪な環境の校舎、屋根や壁が壊れていても直す予算がない校舎、トイレがない、または不衛生なトイレで使えないと言った場所も多いのが現実です。

30~40年前からNPO団体などを通じて寄付金や文房具などの支援を継続してきましたが、10年ほど前からお手伝いしてきたボランティア団体が専門学校の設立を中心の活動に方針が変わりました。それで友人たちは最近まで個人的に小学校の校舎をつくる支援をしていましたが、社会的信用も含め、自分たちの理念で団体を作る運びになりました。

私たち団体の意見としては、小学校(初等教育)(1年生~5年生)で国語(文字の読み書き)や算数を中心に可能であれば理科や社会、図工、音楽、体育などの科目に加え、基礎的な道徳や掃除に関しても教えられるような環境作りの活動としての教育支援をしていきたいと考えています。

『教育』『教養』がなぜ必要かと言うと、農村部や僻村では大人が読み書きを出来ない(今まで教育を受けたことがないため話すことしかできない)ために子供に教えることができない上に、外に働きに出ることもできずに親の手伝いで自給自足の生活を強いられるループから抜け出せない子供たちが多く存在します。
また、文字が読めないために騙されて契約書にサインさせられ、劣悪な労働環境で働かせられたり、女性に関しては人身売買の対象になる場合もあります。教養があればそのような危険に遭遇することもへり、中学校や高校、大学に通いより収入の高い職について自分だけではなく、親の生活を助けることもできます。
もちろん「教育」や「教養」は押し付けではなく、親や子どもたち本人が望むことが優先ですが、今の現状では将来を選択する自由すらありません。
子どもたちに学校に行くことや、勉強することが楽しいと感じてもらい、将来に対して少しでも夢や希望を抱いて欲しいと思っています。

また『教育』の底上げによって国の経済が大きく発展することは過去の歴史を見ても間違いありません。
世界の途上国のほとんどは教育制度の不足によって多くの地域が貧困から抜け出せません。

そのような考えをベースに私たちは数名を中心メンバーとして、首都ヴィエンチャンやルアンパバーンのラオス人スタッフとともに、新しく団体として活動することにしてNPO(特定非営利法人)を立ち上げました。
もちろん今でも多くのNPOやNGOの団体や個人、大学生などのボランティア活動の団体も存在しますし、それぞれが規模や予算の中で理念を掲げ素晴らしい活動をされていますが、まだまだ足りていないのが現実です。
私たちは小さな団体ならではのフットワークの軽さと現地のラオス人スタッフたちとのネットワークなどの利点を生かしながら、出来ることからひとつずつ、理念や優先順位をもとに活動していきます。
共感してくださる方が一人でもいたら嬉しいです。

そのために、まず国の事情や地域、村の経済状況や環境をリサーチしながら政治家や教育委員会、学校関係者の方々と対話します。

村の人口や子どもの数を調べてから県長、市長、村長、教育委員会、校長先生、地域の村長の方々と話し合い、小学校を建設する土地を準備していただいたり、許可を得たりして準備を進めていきます。

小さな一つの小学校を建設するのに300万円前後かかり、大きな校舎や清潔なトイレや浄水器、制服や文房具の支給、安全なグランドの整備までになると700〜800万円くらいは必要になります。
自分達はもちろんですが周りの方々や企業、団体に呼びかけて支援金として募金を集め資金の調達もします。

現地のボランティアスタッフも含め、地元の親などの労働力(無償)で動いてチェックしてもらったり、地元の建築会社(大手ではない)に直接交渉して資金を支払い(地域が発展するように)、建設してもらいます。

机などの備品に関しても、大手の会社ではなく地元の中小企業や個人経営の家具屋さんや工場に依頼しています。
また文房具類に関しても日本からだと輸送料や税金の問題で難しいのでタイか現地の卸の会社で購入しています。

最近は東南アジアに興味を持つ大学生や若者が多いので小学校建設の際にボランテイア活動を募って、夏休み等で参加してもらったり、タイやラオスで活動しているモデルやタレントにも協力していただきボランテイアで文房具を配ったりするお手伝いをしてもらっています。

私たちの団体の体制が整ったら、日本式の運動会を開催したり校舎の継続的なメンテナンス、中学校や高校、大学に通うための奨学金制度など継続可能な支援や援助を行い子どもたちの将来を見守っていきたいと考えています。
日本に生まれて当たり前のようにきれいな校舎の学校に通い、何不自由ない環境で勉強できたことに感謝しつつ、これから世界を担っていく子どもたちの未来と笑顔のサポートを少しでもお手伝いしたいと思っています。 

当プロジェクトへの寄付、支援について

代表理事 菖蒲雄二