ラオスの現在の小学校事情

東南アジアの僻村、山岳少数民族、農村エリアでは今も政府の予算が届かずにインフラ整備や学校の建設、教育に手付かずのままの地域が多くあります。

ラオスには50の民族(実際はそれ以上)があり、山奥の電気も通っていない村、戸籍や住所がない村も少なくありません。

自給自足のような生活を送っている民族は、読み書きができない大人がほとんどな上に近くに学校がなかったり、親の仕事の手伝いや弟妹の世話、学校に通って勉強したくても行けない子どもたちも多いです。また政府や市から予算が降りない(後回しにされる)ために村人が助け合って木や竹、葉っぱやワラで下の写真のような手造りの校舎も多く見られます。

村の大人たちの手作りの校舎


雨が降ると学校が休みになったり、とたん屋根の雨の音で先生の声が聞こえなかったり、トイレがなくて用を足すのに家に帰るか、近所の友人の家にトイレを借りに行かなきゃいけない環境の学校もあります。また、台風や嵐で屋根が吹き飛んだり、雨季に水浸しになって勉強どころじゃない校舎も多いようです。

制服を支給しましたが、学校も建て替えないと厳しい状況です。

学校がない場所や、立て直しが必要な場所、またトイレが無い校舎もあったり、いろいろな地域や行政から新校舎建設の依頼や校舎改修の要請を受けることが多いですが、視察して子どもの数や予算も見極めながら一歩ずつでも少しずつ進めていこうと思います。

なかなか手が届いていなく後回しになっている場所も多いようですが、少しでも早く改善出来るように、そして整った環境で勉強させてあげたいですね。

どんな環境でも子どもたちの無邪気な笑顔には癒されます。

政府としては国としての教育レベルの底上げのために、僻村にも学校を建設して子供たちに学校に通わせ、少なくともラオ語(ラオス語)の文字の読み書きや算数を習得して欲しいと考えています。
ただ、学校を建設する予算やそこで教える先生の数が足りないのも事実です。
ハード面だけではなく、ソフト面もまだまだハードルが高く悩ましい問題が山積みです。

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